終戦後の昭和二十二年夏。 東南アジア某刑務所の一画に、戦犯死刑囚を収容する“Punishment Hall”、通称Pホールがあった。 そこでは、戦時中捕虜虐待などの罪に問われて死刑判決を受けた元日本兵達が、人生最後の一時を過ごしていた。