文久三年春、満開の桜が散り騒ぐ京都に、一団の男達が上洛した。倒幕を企て、京の町を騒乱の坩堝に陥れていた尊皇攘夷派の志士達を取り締まるために、幕府から徴募された浪士隊の一行である。浪士隊はやがて京都守護職会津藩の預かりとなり、“新選組”の名を与えられる。