演劇鑑賞のお勧め
演劇-いわゆるお芝居は何故見るのでしょう?
それは人間が成長するのに必要な“経験”というものを広げることが出来るからです。お芝居を見る楽しみの一つは未知の世界へ入っていけることです。おとぎの国や大昔の時代を覗くことは、好奇心に溢れた子供達にとって、遊びと同じでとても楽しいものです。
主人公と一緒に冒険をしたり、自分が正義の味方になりきってしまったりします。これは、お芝居だからこそ得られる知的探求です。知らず知らずの内に主人公を通して様々な“経験”をして成長していけるのは、何と楽しいことでしょう。お芝居の楽しさを追いかける想像力というものは子供達の成長のエネルギーに必ず役にたつ筈です。つまり、子供達は目の前で繰り広げられるお芝居の世界の中で“経験”というものを通して、現実の友達との付きあい方や社会への適応力を身に着けてゆくに違いありません。
劇団め組は以上の小・中学校演劇における価値を充分に認識しながら、より良い名作を選びさらに子供たちに見やすく劇化しております。したがって当劇団が掲げます名作のラインナップは、必ずや御満足頂けるものと確信しております。
名作の公演にあたって
名作には、いつの世のいかなる人間にも、共通するテーマがその作品の根底に流れています。
そこには親子の愛情が、堅い友情が、そして正義と愛が描かれています。これらのテーマは、いずれも現代失われつつあるものであり、作者の眼目ともいえます。私達は、そのテーマを忠実に劇化するのは当然のこととして、さらに現代的な解釈、演出を盛り込み切れ味の良い作品に仕上げました。
二作品公演に関して
小学校でお芝居を上演する時に、まず考えなければならないのが、1年生から6年生までの年令の幅です。つまり、低学年に合わせた出し物ですと、高学年には飽き足りませんし、また、高学年向きに作った場合、低学年には難しいものになってしまいます。以上の点から、劇団め組は、低、高両学年用の名作を選りすぐり、二作品に分けて上演させて頂いております。この事により、各小学校より絶大な評価を頂き、どのお子さんにも判りやすく、楽しく見て頂いております。